『まず思うことが大切』
補足として松下幸之助氏のエピソードも書かれています。
講演会で有名なダム式経営の話しをされたときに、聴衆の一人が「ダム式経営は理想だが、今余裕がないのをどうすればいいのか、それを教えて欲しい」と質問しました。
松下さんは、「そんな方法は私も知りませんのや。でも余裕がなけりゃいかんと思わないけませんな」と答えられました。
この答えに会場は失笑に包まれましたが、実はそこに、大切な心理が含まれていたのです。「理想はそうだが現実には難しい」という気持ちでは、物事は成就しません。こうありたい、こうあるべきだと思うこと。
それがすべての起点になるのです。皆理想は掲げるもの。
だけど、理想と現実の狭間で苦しみ、逃避しいつのまにか理想だけが遠い存在になっている・・・。
そんなことないでしょうか。
ここでの質問者さんも「ダム式経営は理想だが」と思ってはいるものの「今余裕がない」と現実問題と直面していることが伺えます。
「余裕がない」という発想ではなく、「余裕がある」という発想で考えていけばやるべきことが見えてくる、ということではないでしょうか。
まず思うこと。もちろん思うだけではなく、前向きな発想で動くことも重要だと思います